愛犬の健康はドッグフードで決まる

ドッグフードの放射能検査について

2011年に起きた東日本大震災以降気になるのは、食料品等に対しての「放射能」汚染の影響でしょう。そして、犬を飼っている人には、流通しているドッグフードは人間の食料品と同じ様に検査しているのか気になる方が多いものです。そこで、今回は「放射能」と動物の被曝のことを踏まえて検査について紹介します。

まず、「放射能」とは放射性を持った同位元素が放射線を放つことで別の同位元素に変わる能力自体のことを言います。ですから、メディアでよく言われ、一般的に危惧されている「放射能」とは異なり、正確に言うと「放射線」です。また、一般的に危惧される被曝は、人体が「放射線」を浴びることを指すので食料品の汚染等も「放射能」の汚染では無く、「放射線」の汚染になります。この被曝が動物に関係しているかというと、人間と大きな差はありませんから、人と同じ様に注意が必要です。

本題のドッグフードの「放射線」汚染の検査についてですが、残念ながらドッグフード自体には行われていません。しかし、ドッグフードの原材料には行われている場合が多いです。

どうしてこのような事態が発生するかというと、管轄と法律が異なるからです。具体的に言うと、人用の食品は厚生労働省の消費者庁が管理しているのに対して、犬等のペット用の餌は農林水産省が管理しています。つまり、適用される法律も人用の食品は食品衛生法、犬等の動物は愛玩動物用飼料の安全性に関する法律という異なる法律が適用されます。更に食品衛生法は「放射線」汚染の度合いを検査しますが、愛玩動物用飼料の安全性に関する法律の検査項目には無いのでこのような事態が起こるのです。

最後になりますが、ドッグフードの原材料は、主に人と同じ基準の物を使用している事が多く、愛玩動物用飼料の安全性に関する法律の中に販売制限の項目があるので、基本的には安全です。しかし、それでも「放射線」汚染が気になる方は、ドッグフードの製造業者に確認してみるとよいでしょう。